熊本県にある日本百名山のひとつ阿蘇山に登山に行ってきました。
「阿蘇山って登山できるの?」と思う人もいますが、2018年4月に規制解除され、阿蘇山ロープウェイ駅のある砂千里ルートでの登山可能になりました。ただし、火山ガスや悪天候によっては入山できない場合があるので事前の確認は必要です。
私も3日前から阿蘇にいましたが、悪天候と火山ガス規制により入山できませんできず、3日目にしてようやく入山することができました。しかもこの日は雲一つない快晴。絶好の登山日和です。
※阿蘇山ロープウェイは現在、シャトルバスでの運行となっております。
スポンサーリンク
阿蘇山登山ルート
行き
阿蘇山ロープウェイ駐車場(7:30) 砂千里ヶ浜(7:55) 中岳(9:20) 高岳(9:45)
帰り
高岳(10:15) 砂千里(11:25) 阿蘇山ロープウェイ駐車場(12:00)
阿蘇山ロープウェイ駅駐車場から砂千里ヶ浜を目指し、中岳・高岳へと向かいます。下山は高岳から砂千里浜を通って阿蘇山ロープウェイ駅駐車場に戻るルートです。
登山道も整備されて歩きやすいですが、1ヶ所傾斜の急な岩場を登らなければなりません
以前は仙酔峡ルートなど登山ルートは数カ所ありましたが、熊本地震により被災し、現在は砂千里ルートが一般的なルートになっております。
阿蘇山ロープウェイに向かう道中に”草千里ヶ浜”があります。登山する人は”砂千里”なので間違えないように注意してください。
阿蘇山ロープウェイ登山口情報
所在地
熊本県阿蘇市黒川
駐車場
無料
有料(500円)
阿蘇山ロープウェイ駅を正面にして左側が無料駐車場、右側が有料駐車場です。
トイレ
阿蘇山ロープウェイ駅内にあり。
登山道、山頂にはなし。
備考
阿蘇山ロープウェイ駅内に売店や食堂あり。
阿蘇山ロープウェイ山上駐車場に車を止めて登山道へ向かいます。こちら側は有料駐車場です。駐車場も広いですが人気観光地なのでいっぱいになることもあります。
現在は営業しておりませんが、駐車場の並びに阿蘇山頂レストランの建物があり、その建物沿いを歩くと火口方面の遊歩道があります。ゆるやかな遊歩道を30分程歩くと砂千里ヶ浜に辿り着けます。
砂千里ヶ浜ルート〜阿蘇山中岳・高岳
砂千里ヶ浜から登山スタートです。
普段、この辺は観光地としても人気があるので登山者と観光客で賑わっています。私は早朝からの登山スタートだったのでさすがに観光客はいなく、数人の登山客しかいませんでした。砂千里ヶ浜は木道の整備されているので歩きやすいです。
砂千里ヶ浜一体には植物がほとんど生えておらず、まるで月面にいるような感覚です。木道が終わると火山灰の上を歩き、やがて岩場になっていきます。
観光客が行けるのはおそらくこの辺まででしょう。ここから先は、岩場になっているので軽装だと厳しいと思います。
緩やかな登山を進むと景色が一変します。写真だとわかりにくいかもしれませんが、目の前に壁!?と思ってしまう岩場を登ります。事前情報で阿蘇山はハイキングの延長で登れるとの事だったので油断していました。
傾斜は急ですが、岩に矢印で道が印されているので矢印通りに登って行けばそこまで危険とは思いませんでした。ただ、急こう配な岩場がしばらく続くのでなかなか進まず、きつかったです。この日の気温は-3度でしたがすでに汗だくです。
岩場の壁を登りきると、絶景が広がっています。阿蘇の町を一望でき、遠くの山々まで見ることができます。
岩場を登り切ったのですでに山頂に到着した気でいましたが、中岳まではまだまだ先です。
横から見ると岩の壁になっていて圧巻です。
岩壁を登りきったら360°開けている景色が続きます。
進むにつれて見えてくる景色も変わってくるので全く飽きませんでした。ちょっと進んでは写真を撮っての繰り返しです。
中岳に近づいていくと火口の噴煙も見えました。
砂千里ヶ浜から1時間半程で標高1,506mの中岳に到着。
天気も快晴だったので遠くの山々まで見ることができました。思ったよりも時間はかかりませんでしたが、登山序盤の岩場の壁が思った以上に体力を消耗していたので何時間も登った感覚でした。
山頂からの景色最高でした。360°見渡せるうえ、雲一つない晴天。
中岳から阿蘇山最高峰の高岳を目指します。
中岳から高岳への登山道も周りを遮るものがないので見晴らしの最高な道が続きます。
中岳から30分程で阿蘇五岳の最高峰、標高1,592mの高岳に到着。
景色は中岳とあまり変わりませんでした。中岳からの方が火口は見えやすいです。高岳からだと火口からの噴煙が見えるくらいでした。
それでも、阿蘇山登山は中岳と高岳に登った方が阿蘇山を登り切った感は違います。
高岳から来た道をそのまま下山して砂千里に戻ります。
早朝に登山を開始したので行きは登山者が少なかったのですが、帰りは登山者が中岳・高岳に向かう人たちでいっぱいでした。登ったきた岩場の壁を今度は下るようでしたが、登りとは違いどんどん登ってくる人がいたのでなかなか思うように進みませんでした。
阿蘇山中岳第一火口に寄り道
登山は終了しましたが、せっかくなので中岳第一火口に寄り道しました。
噴煙がモクモクと上がっています。登山の途中で見ていた火口はここまで近くで見ることができました。世界的にも活火山中の火口にここまで近寄れる場所は阿蘇山だけです。
阿蘇山は登山者も多いですが、この火口を見るために訪れる観光客もたくさんいます。火口付近は観光客で大混雑していました。
阿蘇山登山まとめ
阿蘇山って登れるの!?と思っていましたが登山可能です。
ただし、最近は火山規制レベルが引き上げられたり下がったりしていますので事前に調べてから入山することをおすすめします。
登山道もそこまで危険ではなく、山頂まで迷うことなく登山できます。
登山客も多いので初心者には安心して登れる山だと思いました。
5時間あれば行って帰っても来ることができるうえ、普段見ることができない風景、絶景が広がっているので登る価値は十分にあると思います。
スポンサーリンク