西表島でも人気のトレッキングコースであるピナイサーラの滝。落差54mを誇り、沖縄県一の滝です。大迫力の滝を間近で見ることができます。
島の9割が森林に覆われている西表島。ピナイサーラの滝も深い森林の中にあるため、ピナ滝まではカヌーツアーで行くのが一般的です。
遭難する可能性が大いにあるため、現地のガイドも自力で行くことを止めるくらい深い山です。
しかし、どうしてもトレッキングで行きたかったので色々と情報収集し、滝上と滝下を自力で行って無事に帰ってきました。
ピナイサーラの滝の滝上から滝下までのトレッキングをレポートします。
ピナイサーラの滝付近は電波が入らない個所がほとんどです。
ネットを頼りの登山は危険なので事前に登山ルートを調べてから入山してください。
山の中と言っても西表島なので気温は高いです。かなり体力を消耗します。水分や食料など事前準備をしっかり行ってください。
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ピナイサーラの滝登山口まで行き方
【ピナイサーラの滝】とグーグルマップで検索します。ナビ通りに進めば登山口に辿り着きます。
大原港から県道215線を上原港方面に約30km進みます。船浦中学校を通過したら左折して3kmほど進んだら到着です。
海中道路からもピナイサーラの滝を見ることができます。
深い森林の中にありそうです。
舗装された綺麗な駐車場はツアー会社専用駐車場らしいです。一般客は手前の駐車スペース(未舗装)に止めます。
駐車場から未舗装の道を下って登山口へ。
ピナイサーラの滝トレッキング!
まずはピナイサーラの滝上を目指します。
駐車場から未舗装の道を5分程下るとポンプ小屋があります。右側に通ります。
ポンプ小屋のところを進むと桟橋になりますが、塩ビ管のある右側を通ります。途中、浅瀬の水辺を歩きます。
普通なら桟橋側を通りたくなりますよね。登山開始早々、「こっち側行くの!?」と不安になりましたが、塩ビ管のある方を進んでください。
桟橋側はカヌーツアーの乗り場となっており、トレッキングコースではありません。
水辺にサガリバナが浮かんでおりとても綺麗です。
1つ目の沢は塩ビ管をつかまりながら沢を越えます。
2つ目の沢は、川の中をトラバース!滑る個所があるので慎重に。
▲テドウ山登山口
駐車場から登山口まで20分で到着。ここまで道があっていることに安心しましたが、ここから本格的な登山スタート!
ヒナイ滝上を目指します。登山口から1時間30分かかります。
相変わらず迷いそうなジャングルを進みます。登山口から、テドウ山とヒナイ滝の分岐まで標識など目印はありません。
ピンクのテープのある方向に慎重に進んでください。
順調でしたが倒木で道がわからなくなりました。左右にも登山道ぽい道がありますが、矢印の方に進んでください。
▲テドウ山とヒナイ滝上の分岐
久しぶりの人工物にとても安心しました。
滝上まで15分!
▲滝上と滝下の分岐に黄色い浮きが目印になっています。意識して探さないと見つけられないくらいわかりにくい目印です。
傾斜のある道を下ります。ロープがあるのでそれほど大変ではないですが慎重に。
登山道を下がりきると川辺に到着します。
普通の川辺に見えますが、この先は危険。
落差54mある滝の上なのでくれぐれも慎重に歩きましょう。高所恐怖症の人は辞めた方がいいかもしれないです。
ついに到着しました。のぞき込むと腰が引けるほどの高さでかなり怖いです。滝下にはカヌーツアーで来たであろう人たちが滝つぼで遊んでました。
上から呼ぶと手を振ってくれました。
あまりの高さに普通のカメラでは滝の全容を収めることができません。
ここからはゴープロの出番。
以前から重宝している2,7mの自撮り棒で滝上から撮影。
滝の全容はこんな感じでした。大迫力映像が撮れました。もっといろいろ写真を撮りたかったのですが、次第に滝上にいるのが怖くなってきたのであまり撮れませんでした。
後々、ゴープロの映像を確認しましたが、万が一落ちていたらと考えると今でもゾッとします。
滝上流部は屋久島を思わせる景色でした。
滝上~滝下の道のり
一旦、滝上と滝下の分岐(黄色い浮き)まで戻り、滝下方面に向かいます。
滝上まで辿り着いて達成感はありましたが滝下までの道のりも地味に長いので油断しないように進みましょう。
滝下までは下り道が続きますが傾斜が急なところや道幅が狭い個所もあります。カヌーツアーで来た人たちが滝上に向かう道でもあるのですれ違いも多いです。
落差54mの滝下に向かうので傾斜のある岩場も下ります。ロープがあるので安心してください。
滝下に着いたと思いましたが、カヌーツアーの終着地点でした。ここから約15分川沿いに歩きます。
アップダウンのある岩場が続きます。
滝上から1時間でピナイサーラの滝の滝つぼに到着しました。落差54mから落ちる滝の姿を間近で見れるのでその景色に圧巻されました。
そして、さっきまであの滝の上にいたことにも興奮します。
滝の近くまで行ったり、滝つぼに飛び込んだりして遊びまくりました。
遊びすぎて帰りの分の体力も消耗しかけたのでほどほどにして下山します。
滝下から登山口までの道のり
カヌーの終着地点まで戻り違うルートで帰ります。
下山のルートは滝上まで登らなくて済むうえ、登山口まで時短で帰れます。
ただし、標識など目印がなく、干潮の時間でないと水量があるので滝上の分岐まで登り、来た道を戻るルートの方が安全かと思います。
私たちは干潮の時間を計算しながら来てたのでこのルートで戻りました。
カメ可愛い。
カヌーの終着地沿いピンクのテープを頼りに進みます。正直、本当に戻れるか心配でしたが方向的に登山口だったのでそのまま進みました。
ピンクのテープが登りより細かく木についてました。
半信半疑で進むと「あれ、もう到着!?」登山口についてました。滝上方面を経由していれば2時間以上かかる下山が1時間ちょっとで済みました。
ピナイサーラ滝上&滝下のコースタイム
駐車場~ピナイサーラの滝(滝上)
ピナイサーラの滝駐車場(9:30)
ポンプ小屋(9:35) テドウ山登山口看板(9:50) テドウ山/ヒナイ滝上看板分岐(10:20) 滝上と滝下の分岐(黄色い浮き)(10:35) (10:50)移動時間:1時間20分
滝上遊び:1時間
滝上~滝下(滝つぼ)
ピナイサーラの滝(滝上)(12:00)
滝上と滝下の分岐(12:15) カヌー終着地(12:45) ピナイサーラの滝(滝下)(13:00)移動時間:1時間
滝下遊び:1時間
滝下~駐車場
ピナイサーラの滝(滝下)(14:00) カヌー終着地(14:15) テドウ山登山口看板(15:00) ポンプ小屋(15:05) ピナイサーラの滝駐車場(15:10)
移動時間:1時間10分
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滝上と滝下で遊びまくったので丸一日かかりました。
標識などの目印が少ないのでピンクのテープを頼りに進みます。ジャングルの中なので景色が一緒で遭難しそうな道でした。落ち着いてピンクのテープを探しながら登ってください。
下山時ちょうど干潮の時間でヒナイ川を対岸へ渡り河口に戻るルートで戻りました。(ほぼ平坦な道のり)わかりにくいので来た道を戻るルートの方が迷わずに戻れると思います
ピナイサーラの滝トレッキング感想
本州トレッキングでは見ることのできない生き物や植物なので登山道もワクワクでした。
普段、滝は下から見るだけだったので滝上からの景色も面白いと思いました。なにより、一つの滝を上からと下から眺められたことに感激しました。
手付かずの自然が残る西表島ですが、登山道の整備などはされてないので難易度は高いです。ジャングルに入ると景色も一緒に見えますし、登山道らしき道もあちこちありました。
事前に情報と登山ルート、装備をしっかりしましょう。真夏はかなり汗をかくので水分も余裕をもって準備した方がいいと思います。
今回は、自力で行きましたが、ガイドを付けたり、カヌーツアーに参加してピナイサーラの滝に向かうのが最善です。
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