登山

【八経ヶ岳】残雪ありの近畿最高峰の山を行者還トンネル西口ルートで登山

奈良県にある八経ヶ岳に登山に行ってきました。奈良県に位置する八経ヶ岳は紀伊山地に含まれ、大峰山の最高峰として日本百名山に選ばれています。

近畿最高峰の山で標高は1,915mあります。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されているほか、国の天然念記念物にも指定されています。

今回は、行者還トンネル西口からのルートで登ってきたので登山道や山頂までの道のりについて紹介します。

その前に、八経ヶ岳登山口まで行く道のりが険しいです。国道309号沿いに登山口がありますが、国道と思って油断してたらやばいです。。。酷道です(笑)

クネクネの山道はもちろん、一車線の道、真っ暗なトンネルなど登山口まで行く間に疲れちゃいました。もっとやばい酷道が近くにあるらしいですが。。。

紀伊山地周辺の道路は険しい道が多いので気を付けてくださいね。


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八経ヶ岳登山ルート

活動時間:6時間05分(休憩50分)

行者還トンネル西口から八経ヶ岳山頂を目指したいと思います。八経ヶ岳山頂までの最短で行けるルートで、ここから八経ヶ岳を登る人が多いルートです。もう一つ天川川合ルートがありますが、こっちのルートは距離が長いルートです。

登山口から大峰奥駈道出合まで登り、大峰奥駈道を進みます。八経ヶ岳に隣接する弥山に寄ってから八経ヶ岳山頂を目指すルートです。下山も来た道をそのまま戻ります。
登りで3時間、帰り2時間半のコースタイムでした。登山口までのアクセスなど考えたら丸一日八経ヶ岳登山に時間を取った方がいいと思います。
登山口の時点で電波は圏外ですのでコースなどネット情報で得ている人は注意してください。

行者還トンネル西口登山口情報

所在地
奈良県吉野郡天川村北角
駐車場
有料あり。(1日1000円、管理人駐在)
トイレ
駐車場にあり。(1回100円)
アクセス
国道309号線沿い行者還トンネル西口出口すぐ。

  • 冬季閉鎖あり。
  • 4月下旬頃まで残雪あり。
  • 所々微妙に電波が入るところはありましたが、登山口を始め、八経ヶ岳周辺は圏外です。
行者還トンネル

▲行者還トンネル
長さ1kmを超えるトンネルで車一台が通れる広さのみ。トンネル内は電気がなく、真っ暗でトンネルを通過する1キロは対向車が来ないか緊張が続きました。ここまで来る国道309号も対向車と通り抜け不可能な道のりで険しい道路でした。

八経ヶ岳駐車場

▲行者還トンネル西口
行者還トンネルを超えてすぐに駐車場があります。管理人が駐在しており、駐車場代1000円支払います。ちょっと高いと思いましたが入山料だと思って支払いました。少し下ったところに駐車できそうなスペースがありましたが駐車禁止の看板がありました。駐車場から登山口は目の前にあり、入山ポストもあります。

八経ヶ岳登山口から八経ヶ岳までの道のり

登山道に入りすぐに人ひとりが通れる小さな橋が出てきました。
橋を渡り階段を上ると本格的な急登な道になります。

ここから登り、登りの道になります。
登山道が整備されているのか、微妙な登山道。木の根っこが登山道になっています。入山して時間はあまり経ってないのに息が上がり、いつまで続くんだろう〜。上を向いても登り道しか見えない。。弱音がポロポロでます。

登山開始して50分くらい経過するとようやく木標が見えてきました。
急登な登山道から一旦解放です。まだまだ登山序盤なのにすでに達成感らしき感情になりました。

大峰奥駈道

急登な登山道を登り、大峰奥駈道へと合流します。ここから先は稜線の道になります。
さっきまでの登り道と違ってサクサクと続きます。
所々景色も見えるのでようやく登ってて楽しくなってきました。開けた場所から景色を見ると結構な高さ登ってきたんだな~ってわかります。

弥山まで2時間!?登り道を登りきったところでもう山頂まで近いかな~っと思ってたのに山頂まではまだまだです。登山開始してまだ1時間くらいしか経ってなかったのですが、最初の登り道で体力消耗したせいか弱気になってしまいます。

弁天の森

▲弁天の森
やっぱり稜線を歩くのは気持ちいですね。ルンルン歩いていると弁天の森に到着。妖精さんが出てきそうな森です。
人もいなくて、黄昏れたいと思ってしまいます。
景色も良いし、晴天の中の登山なので最高です!この辺から所々に残雪があります。

聖宝ノ宿跡

▲聖宝ノ宿跡
こんなところにどうやってこの像を持ってきたのだろうと思いながら通過しました。

残雪どころじゃない、雪道になってる!
4月下旬でこんなに雪が残ってるとは思ってもいませんでした。雪がズボッっとなり、足が踏み落ちます。これは危険!!

弥山

▲弥山
なんとかなんとかで弥山(みせん)到着。看板では2時間となってましたが、そこまではかかりませんでした。
ちなみに、弥山は八経ヶ岳と隣接した山で八経ヶ岳山頂に向かう途中にあります。

弥山山小屋

弥山には、山小屋もありました。わたしが行った時期はオープン前だから閉鎖していましたが、綺麗な山小屋でした。ベンチとかもあるのでここで昼を食べるのもありかも。
弥山山頂付近には鳥居があったので潜ってみると。。。

こんな絶景が広がってました。けっこう雪残ってますね。
山と雪のグラデーション最高です。
来た道を少し引き返して八経ヶ岳山頂に向かいます。

八経ヶ岳方面に少し道を下ります。
この辺りも見晴らしもいいので気持ちよく歩くことができました。

雨が多い地域だからか、たくさんの木が倒れいました。
登山道ではないのでところなので心配することはありません。自然が作り上げた光景です。

途中でゲートがありました。一瞬、「えっ行き止まり!?」って思ったのですがシカが入ってこないように柵がしまっているだけでした。開けたら閉めましょう。
ここから、また残雪の上を歩きます。残雪の上は普通の登山とは全く異なり、一歩一歩慎重に歩かないといけないので疲れます。
まあ、普段雪山は歩かないので歩きなれてないだからなのですが。。。

八経ヶ岳山頂

▲八経ヶ岳山頂
弥山から30分くらいで八経ヶ岳山頂に到着しました。関西最高峰標高1,914mあります。何気に個人的なこれまで登ってきた山の中で最高標高かもしれません。
とりあえず、2,000m以下の山を挑戦してから2,000m超級、そして3,000m級の山に挑戦したいと考えております。

八経ヶ岳山頂はあまり広くなく、ベンチなどもありませんが見晴らし最高です。山頂には2人組の山ガールしかいなかったのでゆっくり山頂でランチ!!って言っても前日スーパーで買った半額弁当をいただきます。
山頂で景色見ながら胡坐をかいて食べるご飯は別格です。いつかは山の上でソーセージ焼いて、コーヒー沸かして優雅に山頂で過ごしたいです。

山頂から下山も同じルートで戻ります。残雪の上を下山するのは、行よりもしんどかったです。滑ってそのまま滑落ってこともあるので残雪があるところは慎重に行きと同じくらい時間がかかりました。

やはり、下山の方が早かったです。残雪のある標高が高いところははゆっくり行きましたが、雪のない道はサクサク行きました。行きで苦労した登山道から大峰奥駈道までも行きより20分も早かったです。特に急いでたわけでもありませんでしたが下りは転倒や滑落などの危険もありますが行きより疲れませんし、ペースも落ちなかったからだと思います。ただ、膝への負担は登りよりあるのでストックをうまく使いながら下山しました。

八経ヶ岳登ってみた感想

結果的に良かったです。やっぱり、山頂からの景色は良かったですね〜。全体的に初心者〜中級者向けの山って感じがしました。険しい登り、気持ちよく歩ける稜線、絶景が拝める山頂、バリエーション豊富な登山道で登り甲斐もありました。

なにより、今回は天気がとっても良かったので景色が綺麗に見えたってところが最大ポイントでしたね。まぁ、行者還トンネル西口登山口までは車でしか行かないし、アクセスも悪いので行くまでも少し大変でした。電波が繋がらないのがちょっと不安でしたね。
まだ残雪あったってことで登山中は、山ガールと山じぃじにしか遭遇しませんでしたが登山シーズンはたくさんの登山者が訪れるとの事でした。関西最高峰・日本百名山なら登りたい人は多いはずですね。
今回は大峰山系の八経ヶ岳に登りましたが次回は山上ヶ岳や行者還岳にも登ってみたいと思いました。

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