長崎県大村市に多良岳に登ってきました。雲仙岳に行ったときに、せっかく雲仙まで来たので近くの山をもうひとつ登ろうと思い、道中にあった多良岳を登ることにしました。
多良岳は、日本三百名山にも選ばれております。
黒木登山口から長崎県最高峰の経ヶ岳へ登り、多良岳縦走するルートで登ってきました。
経ヶ岳・多良岳登山ルート
行き
黒木登山口P3駐車場(10:10) つげ根(11:55) 経ヶ岳山頂(12:25)
縦走
経ヶ岳山頂(12:40) 中山越(13:25) 金泉寺(14:30) 多良岳山頂(15:00)
帰り
多良岳山頂(15:10) 金泉寺(15:40) 八丁谷(16:45) 黒木登山口P3駐車場(17:10)
活動時間:7時間(休憩45分)
黒木登山口から経ヶ岳を登り、金泉寺を経て多良岳山頂を目指すルートです。
傾斜な急な個所が多く、経ヶ岳山頂から多良岳までは、標識やテープなど目印のない岩場をトラバースする道のりです。多良岳から八丁谷へ降りて黒木登山口に戻るルートです。
黒木登山口情報
所在地
長崎県大村市黒木町
駐車場
無料あり。P1~P3駐車場まであります。
トイレ
登山口、八丁谷にあり。
アクセス
国道444号~県道252号
備考
黒木登山口からは何ルートかあります。
黒木登山口には3つの駐車場がありますが他の駐車場から離れた黒木登山口P3に駐車。30台程駐車場可能でトイレあります。
黒木登山口に向かうまでの道では人の気配があまりなかったですが、先客がおりちょっと安心しました。駐車場にトイレもあるので済ませておきましょう。登山道にはトイレはありません。
黒木登山口から経ヶ岳への道のり
P3駐車場から少し下ったところに「つげ根・経ヶ岳」の看板が設置していますのでここから入ります。
この時まだ、この先過酷な登山道になることは知りません。
道なりに進むと数軒家が立ち並んでますがそこを抜けていきます。
イノシシ侵入防止の柵がありますので柵を開けて登山道に入ります。
柵はしっかりと閉めましょう。
登山道に入ってすぐに沢を渡ります。水が綺麗です。
最初は傾斜の緩やかな樹林帯の中を進んで行きます。
人の気配はまったくなし。野生動物がでてきそうな雰囲気です。この先からガレ場になります。
「うわぁっ、まじかよ。」と言葉がでました。傾斜が急なガレ場がしばらく続きます。
落石、浮石に注意しながら進んでください。所々に「経ヶ岳」書かれてる小さな看板があるのでそれを探しながら進みます。見つけられないと「道間違えた!?」と何度も不安になりました。そんな道が続きます。
▲つげ根結局つげ根まで傾斜な道が続きました。
ここまでの道のりは長く感じましたが、最初の目的地について少しホッとしました。つげ根から山頂まで樹林帯を進んでいきます。
樹林帯を進むとちょっと心配になる梯子を登ります。案の定、ぐらついてました。
結局、つげ根からの道も傾斜が急な道でした。
傾斜の急な岩場をよじ登ります。
っと言ってもロープがあるので掴んでゆっくり登っていきます。
▲経ヶ岳山頂
ようやく山頂に到着しました。山頂まで傾斜がきつめのタイトな登り道でした。つげ根までで体力消耗が激しかったですが達成感ありました。
山頂でコーヒーを沸かして飲んでいる老夫婦を横目にコンビニで買った昼食を頂きました。
山頂はそこまで広くはありませんが、見晴らしが良いです。
経ヶ岳から多良岳へ縦走
休憩して体力が回復したので多良岳を目指します。
経ヶ岳山頂から「中山越・金泉寺」方向へ進みます。経ヶ岳まで急な登りが多かったので、今度は急な下り道になります。写真でも傾斜が急なのがわかると思います。
所々にロープがあります。急な道がしばらく続き、その後は緩やかな登山道になります。
▲中山越
金泉寺に向かいますがこの先の道がかなりしんどいです。
大きな岩の間を通り、トラバースしながら進みます。
登山道なのかわかりにくい道を進み、上には大きな岩があり、下は沢があり、登山道は大きな岩がゴロゴロあるところを進みます。おまけに、前日の雨で岩が滑る。
トラバースしている道はテープなどの目印もなく、「本当にこんな道であってるの!?」と不安になる道が続きます。
途中、「迷ったかな!?こんな先にお寺なんてあるわけない」と思い込んでしまう程の道です。それでも、沢に降りたら100%遭難するし、戻ってもそれらしき登山道もなかったのでこのまま進むことに。
半信半疑で岩場をトラバースしていると木標がありました。
この時の安心感は半端なかったです。この先は、普通の登山道だったので息を整えながら歩きました。
▲金泉寺
ようやく、金泉寺に到着しました。久しぶりにみた人工物と人間に心落ち着きました。
軽く休憩し、多良岳に向かいます。金泉寺から多良岳山頂まで30分程で行けます。
なんとも古そうな鳥居をくぐります。多良岳山頂には太良獄神社上宮の石祠があるそうなので、その参道でもあるのかな!?
立て続けに大きな岩を超えていきます。ロープがありますが、なかなか登り甲斐のある岩場です。岩場を超えたら普通の山道になりますが、崖沿いに歩きます。過去に滑落事故があったため崖側にはネットが設置されていました。
▲多良岳山頂
山頂には太良獄神社上宮の石祠があるのみです。大正時代に建てられた祠で、歴史を感じます。
多良岳は、国見岳と太良獄神社の祠と前岳の3つ総称を多良岳と呼んでいますが、俗に言う多良岳は、太良獄神社の祠のあるここを多良岳と呼んでいます。
山頂からの景色は、周りに木があるので見晴らしはあまりよくありませんでした。山頂も広くありません。日が暮れそうなので滞在時間わずか10分で下山します。
一旦、金泉寺まで戻ります。
金泉寺から八丁谷方向へ下山します。
私が方向音痴だからかなのか、八丁谷方向の道がわかりにくかったです。金泉寺に一応、道案内の標識がありましたが、時間も迫っているため間違えられなかったので慎重に道探しをしていると、テント張っているおじさんに遭遇して教えてもらいました。
上の写真のところから道がつながっていました。最初はトイレに行く道だけだと思っていたら道はつながっていました。500mほど歩くと、本格的な下り道になります。
日が暮れそうで少しペースアップしたいところですが、ガレ場が続くためなかなかペースがあげられません。
行きと同様で看板があまりないうえ、登山道なのか微妙な道が続きます。迷ってる時間がないのでそれらしき道に沿って降りていきました。
▲八丁谷
金泉寺から1時間ちょっとで八丁谷に到着。ハイペースで来ましたが、距離はそれなりに長く感じました。薄暗くなっていますが、ここまで来ればもう大丈夫です。
八丁谷には一応トイレもあります。あまり綺麗とは言えませんが。
八丁谷から舗装された道路を30分程歩き、黒木登山口駐車場に戻ってきて無事登山終了。
経ヶ岳・多良岳登った感想
多良岳はルートが色々あり、レベルにあったルート選びをする必要がありました。標高1,000m前後の山だったこともあり、軽い気持ちで入山しましたが、終始どこか不安を持ちながらの登山になりました。
登山道に目標となる物が少なく感じました。今まで百名山などメジャーな山ばっかり登っていたのでマイナーな多良岳などの山はこんな感じなのかもしれませんが、精神的にも肉体的にも疲れました。
それでも、登山距離が長めで登山ルートもハードな道を登りきったので少し自信にはなった気がします。
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