大分県と宮崎県にまたがる祖母山に登山に行ってきました。
祖母山は日本百名山にも選ばれており、標高は1,756mで宮崎県の最高峰でもあります。当初は祖母山に登るか迷っていました。
樹林帯の道が多く、九州の山では登山の時間も長いことからあまり登りたいとは思っていませんでした。それでも、次いつ九州に来れるかも分からないし、百名山を制覇したい気持ちもあったので登ってみることにしました。
祖母山登山ルート
行き
祖母山神社一の鳥居(8:50) 北谷登山口(9:30) 風穴(10:25) 二面岩(11:20) 祖母山山頂(11:45)
帰り
祖母山山頂(12:20) 9合目(12:35) 8合目(12:50) 国見峠(12:55) 7合目(13:05) 6合目(13:15)5合目(13:35) 4合目(13:50) 3合目(14:00) 2合目(14:10) 1合目(14:20) 北谷登山口(14:30) 祖母山一の鳥居(15:00)
活動時間:6時間10分(休憩45分)
北谷登山口から祖母山山頂を目指します。北谷登山口からは千間平コースと風穴コースの2つのルートから山頂へ向かうことができます。
今回は、登りを風穴コースで行き、下山は千間平コースでの登山になります。
一般的には登りを千間平コースで行き、帰りを風穴コースの行くのが多いらしいです。私は、下山が急勾配の方が個人的に転倒のリスクもあり、膝にもよくないので行きを風穴コースで帰りは千間平コースで登山することにしました。
千間平コースは、傾斜も緩やかで登りやすいコースです。風穴コースは傾斜が急なところがあり、中〜上級者向きのコースになっています。
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北谷登山口情報
所在地
宮崎県西臼杵郡高千穂町五ケ所
駐車場
無料あり。
トイレ
登山口にあり。
アクセス
国道325~県道8号
備考
登山口周辺から林道の道になります。道路状況が悪いので車を傷つける場合があります。雨の後などは泥濘みます。
私が行った時期は登山口周辺の工事の為、祖母嶽神社一の鳥居までしか車で行けませんでした。(2019年春頃まで)祖母嶽神社に駐車し、登山口まで歩いて行くことになります。(登山口まで徒歩30分)
▲祖母嶽神社一ノ鳥居
神社に車を止めて歩いて登山口へ。その前に登山の安全祈願をしてから向かいました。
朝9時前に到着しましたが車が10台程止まっておりました。登山シーズンオフだったので少なかったですが、ハイシーズンになると多くの登山者が北谷登山口から祖母山を登るそうです。
神社から登山口までの道。写真ではわかりにくいですが結構デコボコしています。
車で通るとかなり揺れそうです。登山口周辺は工事中で整備は行われていますが、道路の整備までは未定とのことです。
▲北谷登山口
登山口の近くにトイレがと入山届のポストがあります。この先トイレはありませんので済ましてから出発してください。
車を止めてすでに30分以上歩きました。ここからようやく登山開始です。
北谷登山口から風穴コースで祖母山山頂へ
登山口からいきなり2つのコースの分岐になります。
私は、風穴コースで山頂を目指すので奥に向かいます。
▲風穴コース入口
登山口から少し歩くと風穴コースの看板があります。登山なのにいきなり下り道かよ~と一人で突っ込みながら森の中を歩きます。
森の中を少し進むと川があります。この川を横断します。この日は水が少なかったので難なく横断できましたが、水量が多かったりした場合はやや大変そうですね。
ちなみにこの先も川を横切る場所があります。全部で4カ所川を横断しなければなりません。
森の中を歩いたり、川の付近を歩いたりするので行くので岩場も所々にあります。すべてがこんな道ではありませんので、バリエーション豊かな登山道になっています。
ここ最近、初心者でも登れる整備された登山道ばかり登っていたので久しぶりに登り甲斐のある登山道です。
苔で滑りそうなとこがあったりするので滑らないようにゆっくり進んでいきました。初心者には少し厳しいかも知れませんが落ち着いて登れば大丈夫だと思うので挑戦してみてもいいかもしれません。
樹林帯の中を進んでいくとハシゴ場があります。ハシゴを登ると風穴に辿り着きます。
▲風穴
風穴に入るには20mのロープとライトが必要です。
私は、何も持っていなかったので風穴を覗いてみるだけにしました。中は暗く、奥行きも結構ありそうでした。風穴からの風は特に感じなかったです。
風穴から樹林帯を進んでいくと今度はロープ場が登場。それなりに傾斜もあり、ちょっと長めのロープ場でした。
正直、風穴コースは中・上級者のコースとなっていましたがそこまで難関なだと思うところはありませんでした。登山する人ならこのくらいは普通でしょ!?って思ってしまいます。
スタートしてからしばらく樹林帯の道でしたが山頂に近づくにつれ所々開けている場所が増えてきます。断崖に向かって生える木を思わず何枚も写真を撮ってしまいました。
岩の壁も超えてきます。高さ5、6mくらいあるハシゴを登ります。若干ぐらぐら揺れるのでスリル満点でした。
こんな登山道も通ります。紅葉シーズン後に登ったので花などは咲いてませんでしたが、木々が無造作に生えており面白い光景です。
▲祖母山山頂
登山開始して3時間程で山頂に到着。登山中は、暑い暑いと言いながら汗だくでしたが、山頂は風も冷たく、寒さを感じました。
久しぶりに登りきったと思える山でした。山頂には特に何もありませんが見晴らしも良く、それなりに広さもあったのでゆっくりすることができました。
▼山頂からの風景
千間平コースで下山
山頂で昼食を取り、景色も堪能したので下山します。
山頂から国見峠を目指します。
また樹林帯の中を歩いての下山です。
国観峠まで傾斜の急な山道を進みます。滑りやすい道となっているので転倒に気を付けながらゆっくり降りていきます。標識は多いですが時々、「この道あってるかな~」と心配になりましたが、大丈夫でした。
千間平コースは9合目、8合目、7合目・・・と1合目まで木標があります。どのくらい進んでいるのかわかりやすいです。
所々に「五ケ所」と書いてある木標がありますが、北谷登山口までは五ヶ所方面であってるのでその通り進みましょう。
▲国見峠
途中、開けた場所があります。ここが、国見峠です。国見峠には五ケ所方面と神原方面の登山道もありますので注意してください。
国観峠を通った後は傾斜の緩やかな歩きやすい山道が続きます。自然林の中を歩くのもとても気持ち良かったです。
千間平コースは歩きやすいですが、景色もそこまで変わらないので少し長く感じましたが危険箇所なく、初心者には安心のコースだと思います。
祖母山を登ってみた感想
祖母山登山は最初はちょっと乗り気ではありませんでしたが、バリエーション豊富な風穴コースと歩きやすい自然林中心の千間平コースは、思ったよりも楽しむことができました。
山頂からの景色はこれまで登った山の中ではすごい綺麗と思えはしませんでしたが、祖母山山頂から遠くの山々の景色は見ることはできます。
なんといっても登山コースが楽しかったです。普段なら山頂までのことしか考えないのですが、道を進むにつれ変わっていく登山コースで飽きることなく登山することができました。そこまで危険個所もなかったと思いますし、初心者から中級者向けの山だと思いました。
心に残る絶景は少ないのも正直な感想でしたが、登って良かったです。まぁ、紅葉が終わって植物も無かったのもそう思ってしまう原因の一つかもしれませんが、多くの自然が残る山であることは間違いありません。
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